競艇のモーターとは?性能差や整備から分かる予想ポイントを徹底解説

競艇のモーターとは?性能差や整備から分かる予想ポイントを徹底解説

 

 

 

 

 

競艇において、舟券を的中させるためには、『選手の実力』や『各競艇場の特徴』など、予想する上で重要になる要素を把握しておくことは必要不可欠になってきます。

中でも『モーターの調子』は必ずレース結果に影響するほど、重要な要素とされています。

今回当記事では、競艇のモーターについて詳しく紹介していきます。

モーターはボートにおける心臓部ともいわれていて、いくら実力のある選手でも、モーターの調子が悪ければ結果は残せないと言われています。

モーターの基本的な情報から、レースの際に注目しておくと良いポイントなど、詳しく紹介していくのでぜひ、予想の参考にしてみてくださいね。

それでは、順を追って見ていきましょう。

 

競艇のモーターとは?

写真元:http://www.yamato-motor.co.jp/business_mainproduct/

モーターとは、ボートを推進させる原動力となる部分のことを指します。

競艇では、『エンジン』と言えば、モーターのことを指す場合もあります。

選手の実力だけでなく、モーターの性能もレースに大きく反映されてくるところが競艇の面白いところとも言えるでしょう。

 

モーターは抽選によって決められる

 

 

 

 

 

 

写真元:https://www.boatrace.jp/owpc/pc/extra/enjoy/guide/level2/l2_03_02_01.html

どの選手がどのモーターを使うかは、前検日と呼ばれている、レース初日の前日に抽選によって決められています

抽選は完全にランダムで行われていて、良いモーターを引き当てた選手はレースが有利になるとされています。

実力のある選手でも悪いモーターに当たれば活躍するのは困難になりますし、逆に、実力の劣る選手でも良いモーターを引き当てれば活躍できる可能性も見えてくる、まさに『運も実力のうち』と言えるでしょう。

 

モーターの性能には個体差がある

競艇で使用されているモーターは、全ての競艇場、全ての艇で同じ規格のものが使用されています。

現在のモーターには、ヤマト発動機 株式会社という会社の『ヤマト331型』というものが使用されています。

しかし、同じ規格のモーターでも1つ1つの性能に微妙な個体差があり、個々のモーターの性能がレース結果に大きな影響を与える、と言っても良いでしょう。

331型は、以前使用されていた321型と比べると、最大出力が1馬力ダウン、最高回転は6800回転から6600回転にダウンしており、(最大トルクは変わらず6000回転)モーターの個体差が大きいことも特徴として挙げられています。

モーターは消耗品であり、選手自身が整備しなければいけないことから、調子の良いモーターが当たるのに越したことはありません。

予想の際には、しっかりとモーターの調子や勝率をチェックしておきましょう。

節の序盤で調子が悪かったモーターでも、整備の技術が高い選手なら、節の中盤にはモーターの調子を取り戻してくることもあります。

 

気温や温度でモーターの出力が変わる

 

 

 

 

モーターは構造上、気温や水温で出力が変わるようにできています。

その特性上、気温が低くなると体積効率が上がって出足が強くなり、逆に、気温が高くなると出足が弱くなるのです。

つまり、モーターだけで考えると『冬場はインコースが有利』、『夏場はアウトコースが有利』と言えるでしょう。

 

モーターの性能は4つの足で決まる

 

 

 

 

 

モーターの性能は、以下の4つのポイントから見極められています。

出足  初速度
行き足 中間速度
伸び足 最高速度
回り足 ターン技術

それでは、それぞれについて詳しく見ていきましょう。

 

インコースの艇は『出足』と『行き足』をチェックしておく

1〜3コースはスタート前の助走距離が短いので、出足(初速)と行き足(中間速)が重要となります。

基本的に、ボートレースは内側のコースが有利とされています。

1〜3コースの選手は、スタート時に出遅れず、出足も良ければ勝率は高くなると言えるでしょう。

 

アウトコースの艇は『行き足』と『伸び足』をチェックしておく

4〜6コースの選手は、助走距離が長いので、行き足(中間速)と伸び足(最高速)が重要になります。

アウトコースの選手が勝つためには、まくりを決めなくてはなりません。

そのため、中間速の『行き足』と、最高速の後速く走る『伸び足』が重要になってくるのです。

 

『回り足』はコースに関係なく重要

回り足とは、ターンマークを旋回する時にコーナーに入ってから抜けるまでの『減速→旋回→加速』のバランスの良さを表す言葉として使われています。

競艇では、第1ターンマークの攻防で勝負のほとんどが決着するとされているので、ターンが上手く決まるか(回り足)はどのコースにおいても重要となります。

『差す』のも『まくる』のも第1ターンマークで決まるので、レースの結果に影響してくる『回り足』には、必ず注目しておきましょう。

 

モーターの性能は展示航走で確認する

 

 

 

 

 

 

 

 

 

引用元:https://www.boatrace.jp/owpc/pc/extra/enjoy/guide/jiten/19/y_181.html

先ほど、モーターの性能である、出足、行き足、伸び足、回り足について紹介しましたが、ここからは4つの足を確認するポイントを紹介していきます。

4つの足を確認するポイントは、ずばり『展示航走』です。

展示航走とは、本番のレース直前に、各選手が全力でスタートやターンの練習をすることを指し、レースを予想する人はその練習の様子を、競艇の公式サイトや競艇場のモニターで見て予想の参考にしています。

展示航走には、以下の2種類が存在します。

 

・スタート展示

・周回展示

 

それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

出足・行き足はスタート展示で確認する

 

 

 

 

 

写真元:https://www.boatrace.jp/owpc/pc/extra/enjoy/guide/jiten/27/y_226.html

競艇の展示航走では、スタート前は出足、スタートした後は行き足を確認できると言われていて、出足を確認する場合は、『ピット離れ』に注目しましょう。

ピット離れとは、ピットに待機しているボートが、出走の合図とともに発進する時のことを指します。

ピット離れの良い選手は出足が優れていることが多いとされていて、ピット離れが悪い選手は、伸び足である可能性が高いとされています。

また、スタート展示でフライングする選手がいたら注目しておきましょう。

その理由は、スタート展示でのフライングは『選手が思っていたよりもモーターの調子がよく』、いつも通りのスタートでフライングになってしまった可能性があるためです。

また、スタート後、他の艇よりも前に出ることができていれば行き足が良いモーターと言えるでしょう。

一方、スタート後に艇の舳先が上下に暴れる艇は、出足が弱いモーターである事が多いと言われています。

 

回り足は周回展示で確認する

 

 

 

 

 

 

 

 

 

引用元:https://www.boatrace.jp/owpc/pc/extra/enjoy/guide/level1/l1_01_03_03.html

回り足を確認する場合は、周回展示に注目しておきましょう。

周回展示でターンが上手く決まる艇や、コースの内側に行く艇は回り足が良いモーターとされています。

前記した通り、競艇の勝敗のほとんどは第1ターンマークで決着すると言われています。

そのため展示航走では、回り足を確認できる周回展示に特に、注目しておくと良いでしょう。

 

伸び足は展示タイムで確認する

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

画像元:https://www.boatrace.jp/owpc/pc/extra/enjoy/guide/jiten/19/y_182.html

伸び足は、出走表の『展示タイム』で確認することができます。

展示タイムは何秒だから良いという訳ではありません。

出走する艇の中で、展示タイムが最も速い艇と最も遅い艇をチェックしておきましょう。

単純に、速ければ伸び足に優れたモーター、反対に遅いと伸び足が悪いモーターと判断できると言われています。

 

モーターの勝率からエースモーターを見つける

画像元:https://www.boatrace.jp/owpc/pc/race/rankingmotor?jcd=02&hd=20210128

競艇において、特に調子の良いモーターは『超抜(ちょうばつ)モーター』や『エースモーター』 と呼ばれています

超抜モーターやエースモーターを見つけるには、出走表に記載されてあるモーターの2連率を確認しましょう。

こちらは具体的な数字で表記されているので、初心者の人でも簡単に確認できます。

超抜モーターやエースモーターなど、特に調子の良いモーターは、勝率が50%以上にも上ります。

しかし、常に超抜モーターやエースモーターを見つけ続けるのは難しいともされていて、一般的なモーターの調子は、勝率が40%以上なら調子の良いモーター、30%以下は調子の悪いモーターとされています。

 

モーターの交換から1~2ヶ月の勝率には注意が必要

競艇のモーターは、各競艇場が保有しており、1年に1回決まった時期に交換されます。

モーターは、交換してから1~2ヶ月の勝率には注意が必要という事を覚えておきましょう。

これはモーターを交換してからの出走数が少ないため、モーターの性能ではなく、選手の実力が大きく反映されてしまうことが理由とされています。

以下に各競艇場のモーター交換時期をまとめましたのでぜひ、参考にしてみてくださいね。

 1月:児島

 2月:下関

 3月:住之江、大村

 4月:江戸川、浜名湖、三国、尼崎、鳴門

 5月:蒲郡、芦屋

 6月:平和島、びわこ、福岡

 7月:戸田

 8月:多摩川、唐津

 9月:津、宮島

11月:丸亀

12月:桐生、常滑、若松

 

整備経歴を確認する

 

 

 

 

 

写真元:https://www.boatrace.jp/owpc/pc/extra/enjoy/guide/jiten/35/y_274.html

競艇選手はモーターの調子を整えるために、自ら部品を交換することがあります。

例えば、転覆して水が入ってしまったモーターは調子が悪くなることが多く、部品交換が必要になる場合があります。

各選手が、どの部品を交換したかは公式サイト直前情報の部品交換の欄で確認できます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

画像元:https://www.boatrace.jp/owpc/pc/extra/enjoy/guide/jiten/19/y_182.html

画像の場合は5号艇の選手がモーターの電気系統の部品交換を行ったことが分かりますね。

以下の部品の交換を、どれか1つでも行っているモーターは相当調子が悪いと言われています。

・クランクシャフト交換

・シリンダーケース交換

・ピストン3~4本の交換

・ピストンリング3~4本の交換

特に、クランクシャフトやシリンダーケースはモーターの中心なので、よほどのことがない限りは交換されないでしょう。

もちろん、必ずとは言い切れませんが、この2つの部品を交換した選手を中心に舟券を買うのはあまりオススメとは言えませんね。

 

まとめ

今回当記事では、競艇のモーターについて詳しく紹介してきました。

モーターは抽選で決められることなどから、各選手のモーター整備力もレース結果に影響する要素になるので着目しておきましょう。

展示航走や整備履歴にも着目しておくことで、舟券の的中率も上がる可能性がありますので、予想する際にはぜひ、参考にしてみてくださいね。

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