競艇のグランプリとは?優勝賞金や歴代のチャンピオンなど徹底解説!
画像元:http://www.heiwajima.gr.jp/tok/20grandprix/index.htm
競艇において、最も格式が高いレースであるSGの1つ、『グランプリ』
正式名称は『賞金王決定戦』で、1年を通して最後に開催されるSGレースとして、競艇のレースで最も盛り上がるレースとされています。
今回当記事では、競艇のグランプリについて詳しく紹介していきます。
グランプリの優勝賞金の金額や、出場条件、歴代の優勝者など、グランプリについて深く知ることで、レースをより楽しめるようになりますし、実際にグランプリで予想をするときにも役に立つと思うのでぜひ、参考にしてみてくださいね。
それでは、順を追って見ていきましょう。
グランプリとは?
引用元:http://www.heiwajima.gr.jp/asp/heiwajima/kaisaiinfo/replayindex.htm#TOP
グランプリは1986年に創設された競艇界で最も格式の高いとされるレースの1つです。
グランプリの特徴として挙げられるのが、『グランプリ(賞金王決定戦)』と『グランプリシリーズ(賞金シリーズ戦)』が並行して開催されているということです。
中でも、グランプリの優勝戦に進出することは、すべての競艇選手の目標とも言われていて、まさに、競艇界最高峰のレースと言えるでしょう。
競艇の伝統と歴史が詰まっている5大SGレースである『GRAND5』の最終戦にあたることや、優勝賞金も競艇界最高額であることなどから、ボートレースグランプリで優勝した選手がその年の賞金王となるであろうと言われています。
ボートレースグランプリのレースは、ほぼ『住之江競艇場』で行われていますが、数年に1度、住之江競艇場以外の競艇場でも開催されています。
過去の住之江競艇場以外で開催されたグランプリを以下の表にまとめました。
第6回・15回・29回・35回 | 平和島競艇場 |
第11回 | 戸田競艇場 |
第22回 | 福岡競艇場 |
ボードレースグランプリは、1991年に開催された第6回から、2018年に開催された第33回までは原則として、平成の天皇誕生日である12月23日を優勝戦とする日程が組まれていました。(年によっては、曜日による誤差もあります)
2019年以降は、元号が令和になった関係で天皇誕生日が2月に移動となった為、優勝戦は第3または第4日曜日に組まれていて、2019年度の第34回大会はグランプリ初のナイトレースとして開催されました。
グランプリは、競艇ファンにとっては1年の総括のようなレースとされていて、優勝賞金は競艇界で最高額の『1億円』です。
グランプリの覇者が、その年のNo.1競艇選手と言っても過言ではないでしょう。
競艇のグランプリの優勝賞金額はギネス記録
グランプリは競艇だけではなく、競輪でも年末に開催されていて、グランプリの優勝賞金は、2004年に競艇が先駆けて1億円になりました。
それに合わせて同年に、競輪のグランプリの優勝賞金も1億円になっています。
1つの節で1億円を超える賞金は、競艇のボートレースグランプリと競輪のKEIRINグランプリしかありません。
さらに、競輪では『公営競技で一番高い賞金』を意識していて、副賞込みで1億円を超える年も存在します。
なお、優勝賞金を1億円の大台に乗せたのは競艇の方が先で、ギネス世界記録に認定されています。
グランプリの出場条件
次に、グランプリの出場条件を見ていきましょう。
競艇のグランプリは競艇選手なら誰でも出場できるという訳ではなく、出場条件が存在します。
競艇のグランプリには、優先出場等は一切なく、選手の実力のみで決まると言えるでしょう。
出場条件はいたってシンプルで、その年の獲得賞金ランキング1位〜18位の選手に出場資格が与えられます。
グランプリは約1,600人在籍する競艇選手の中でも、一握りのトップレーサーだけが参加できるレースと言えるでしょう。
19位〜60位の選手は、グランプリと並行して開催されるグランプリシリーズ戦に出場します。
また、フライングなどのペナルティや、懲戒規定により出場停止処分を受けている選手は獲得賞金が高くても出場することはできません。
グランプリ出場の獲得賞金ボーダー
続いて、グランプリとシリーズ戦に出場するにはどのくらいの金額の賞金を獲得している必要があるのか見ていきましょう。
当記事で、過去5年間のグランプリ及びグランプリシリーズ戦の出場ボーダーを調査し、平均額をまとめました。
開催年 | シリーズ戦 | グランプリ |
2015年/第30回 | 3,281万円 | 4,977万円 |
2016年/第31回 | 3,013万円 | 5,335万円 |
2017年/第32回 | 3,402万円 | 5,804万円 |
2018年/第33回 | 3,523万円 | 5,707万円 |
2019年/第34回 | 3,846万円 | 6,366万円 |
平均額 | 3,413万円 | 5,637万円 |
競艇の賞金は、最高峰のSGで1,600万円以上、PG1でも1,100万円以上、G1だと480万円以上となっています。
このことからも、グランプリやグランプリシリーズ戦に出場する選手は本当に一握りだけということが分かりますね。
グランプリの特典
トライアルを勝ち上がったのちに最終日グランプリ優勝戦に進んだ6名の選手は以下のSGレースに優先的に出場することができます。
・ボートレースクラシック
・ボートレースオールスター
・グランドチャンピオン
・オーシャンカップ
グランプリ優勝戦に進んだ6名の選手は、本来であればファン投票や勝率が高くなければ出場することができないSGレースに優先的に出走できるため、翌年もグランプリに出場できる可能性が高いとされています。
過去10年間のグランプリ優勝者の艇番と決まり手
画像元:http://www.boatrace-grandprix.jp/2021/rtg/feature.php?pid=1
ここで、過去10年のグランプリ優勝者の艇番と決まり手を見ていきましょう。
過去10年のデータを以下の表にまとめたので、今後のグランプリを予想する際にはぜひ、参考にしてみてくださいね。
開催年 | 開催場所 | 優勝者 | 艇番/決まり手 |
2011年(第26回) | 住之江 | 池田 浩二 | 1号艇/ 逃げ |
2012年(第27回) | 住之江 | 山崎 智也 | 4号艇 まくり差し |
2013年(第28回) | 住之江 | 池田 浩二 | 1号艇/ 逃げ |
2014年(第29回) | 平和島 | 茅原 悠紀 | 6号艇 /差し |
2015年(第30回) | 住之江 | 山崎 智也 | 1号艇/ 逃げ |
2016年(第31回) | 住之江 | 瓜生 正義 | 1号艇/ 逃げ |
2017年(第32回) | 住之江 | 桐生 順平 | 1号艇/ 逃げ |
2018年(第33回) | 住之江 | 峰 竜太 | 1号艇/ 逃げ |
2019年(第34回) | 住之江 | 石野 貴之 | 1号艇/ 逃げ |
2020年(第35回) | 平和島 | 峰 竜太 | 1号艇/ 逃げ |
過去10年では、1号艇の選手が最も勝利を収めていることが分かりますね。
競艇は1枠が圧倒的に有利とされていますが、グランプリといえどもその傾向は変わりません。
しかし、過去10年を見ても、差しやまくりも必ずないとは言い切れません。
あくまでその年の出場選手の調子や、モーターの調子など総合的に判断するようにしましょう。
グランプリの配当金額
最後に、過去10年のグランプリの配当金額を見ていきましょう。
開催年 | 3連勝単式 | 配当金額 | 人気 |
2011年(第26回) | 1-4-2 | 1,380円 | 4番人気 |
2012年(第27回) | 4-1-2 | 5,430円 | 19番人気 |
2013年(第28回) | 1-2-3 | 1,070円 | 1番人気 |
2014年(第29回) | 6-4-1 | 51,680円 | 89番人気 |
2015年(第30回) | 1-3-2 | 2,050円 | 4番人気 |
2016年(第31回) | 1-4-2 | 2,290円 | 9番人気 |
2017年(第32回) | 1-2-3 | 940円 | 1番人気 |
2018年(第33回) | 1-5-3 | 2,220円 | 7番人気 |
2019年(第34回) | 1-2-4 | 730円 | 2番人気 |
2020年(第35回) | 1-3-6 | 1,900円 | 8番人気 |
過去のデータからも分かるように、グランプリは舟券の売り上げも高額になるため、堅いレースでも配当金が1,000円を超えることも少なくありません。
2014年のグランプリでは6号艇の茅原選手が勝利し、5万円を超える万舟券も出ています。
競艇界最高峰レースのグランプリで、高額配当を狙ってみるのもオススメですよ。
まとめ
今回当記事では、競艇のグランプリについて詳しく紹介してきました。
グランプリは全ての競艇選手の夢舞台と言われていて、2021年のグランプリも誰が優勝するのか本当に楽しみですね。
記事の中にもあった通りグランプリは注目度も高いため、舟券の売り上げが高く、高額配当が狙えるレースともされています。
過去のグランプリのデータなどは今後の予想にも役に立つと思うのでぜひ、参考にしてみてくださいね。
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