競艇における風の影響とは!?風の種類や風速まで徹底解説!!
写真元:https://www.boatrace.jp/owpc/pc/extra/enjoy/guide/level2/l2_01_05_01.html
競艇の予想をする上で重要な要素がいくつかありますが、その1つとして『風』が挙げられます。
競艇では、風向きや風速によってレースに影響があると言われていて、予想する上では必ず注目しておく必要があるでしょう。
今回当記事では、競艇における風の影響について詳しく紹介していきます。
競艇のセオリーとして、『追い風ならインコース』が有利、『向かい風ならアウトコース』が有利とされているのは有名ですよね。
しかし、これだけではわかりにくく、予想の際にも何となく程度の参考にしかならないし、このセオリーでは風速についても詳しくはわかりません。
風向きや風速がレースに与える影響を把握すれば、予想の質を高めることができるのでぜひ、参考にしてみてくださいね。
それでは、詳しく見ていきましょう。
風は『追い風』『向かい風』『横風』の3つに分類される
レースに影響を与える風には、大きく分けると3種類あり、追い風、向かい風、横風に分類されます。
以下に、それぞれの特徴を順に見ていきましょう。
『追い風』
追い風の場合は当然、艇は風に乗って加速しやすくなります。
その加速を保ったまま第1コーナーをまわることになるので、アウトコースの艇はターンの時に追い風の影響を受け、外側に流れやすくなるのでこの場合はインコースの艇が有利になります。
スタートタイミングは0.1秒で切る選手が多いので、スピードが上がるとフライングになる可能性は高くなりますよね。
フライングになると失格になる他にも、回数によってペナルティを受けることになるので選手は当然、慎重になります。
追い風が強いとスタートが上手い選手でも、いつも通りのスタートができずに崩れることがあるので注意が必要となります。
『向かい風』
向かい風の場合も当然、追い風とは逆に加速しにくくなります。
インコースの艇も加速しにくくなり、アウトコースの艇は小回りのターンを決めやすくなるのでこの場合はアウトコースの艇が有利になります。
とはいえ、通常のようなスタートは切りにくくなるため、スタートが乱れることも少なくはありません。
『横風』
競艇では主に、追い風、向かい風が予想のときに注目されていますが当然、横風というのも存在しますよね。
横風は基本的にターンの際に影響があるとされていますが、追い風や向かい風に比べて影響は少ないそうです。
強風でボートが傾くような場合を除き、そこまで深く考える必要はないでしょう。
しかし、5m以上の風が吹けばボートが傾くなどの影響が出てくるので、どのくらいの風速なのかはしっかりと確認しておく必要があります。
また、横風のセオリーとして、右側からの風は差しが決まりやすく、左側からの風はまくりが決まりやすくなるということは覚えておきましょう。
風向きと風速によって有利なコースが決まる
競艇は風向きや風速によって有利なコースが変わり、予想する上で重要な要素になります。
風向きや風速毎に詳しく紹介していきますので予想の際にはぜひ、参考にしてみてくださいね。
無風~風速1mなら1コースが有利
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そもそも競艇は1コースが有利な競技なので、無風~風速1mの場合は1コースが有利になります。
風が吹いていない場合に、1コースが有利なのは当然と言えるでしょう。
また、追い風や向かい風が吹いていても、風速1m以下ならレース結果に影響しないとされているので、無風~風速1mのレースでは、風の影響は気にせずに予想するのがオススメです。
追い風2m~3mなら2コースが有利
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追い風2m~3m場合、有利なコースは2コースになるでしょう。
その理由として追い風のレースでは、1コースの艇の第1コーナーでのターンが膨らみやすくなることが挙げられます。
その場合、2コースの艇は膨らんだ際の隙を突く、差しが決めやすくなるでしょう。
追い風2m、3mのレースでは、普段より2コースに注目することが必要とされています。
追い風4m以上なら2コース~4コースが有利
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追い風が4m以上の場合は2コース~4コースが有利とされています。
2コースの艇が差しを決めやすくなり、有利になるのは前記した通りですが、3、4コースの艇は差しに加えて、まくり差しも決めやすくなるのです。
風が強くなるほど、レースが荒れる傾向にあるので3、4コースの艇にもチャンスが生まれる可能性は高くなるとされています。
さらに、アウトコースの艇はスタート時の加速の利が生まれるので4m以上の強い風の場合には、2コースの艇に加えて3、4コースの艇にも注目しておくことを忘れないようにしましょう。
向かい風2m以上なら4コース~6コースが有利
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向かい風2m以上なら4コース~6コースのアウトコースが有利になるとされています。
これはセオリー通り、スタート時の加速の影響で、アウトコースの艇がスピードを活かしてまくりを決める可能性が高くなるからです。
向かい風が2m以上のレースでは、普段よりも4コース~6コースの艇に注目して予想してみましょう。
風速が強いほど、このような傾向が見られます。
競艇の風の情報はどこで見れるの?
写真元:http://www.boatrace.jp/owpc/pc/race/beforeinfo?rno=1&jcd=02&hd=20210124
各競艇場の風の情報は、競艇の公式サイトの『直前情報』で見ることができます。
『水面気象情報』を見ると、直前のレースの時点での風の向きと強さが確認できます。
写真元:http://www.boatrace.jp/owpc/pc/race/beforeinfo?rno=1&jcd=02&hd=20210124
水面気象情報は『直前情報』の画面右下にこのように表示されています。
競艇場のモニターで風の情報を確認するのは難しいとされているため、風の情報の確認はPCやスマホなどで、競艇の公式サイトを見るのがおすすめです。
風の影響を受けやすい競艇場
競艇場には、立地条件によって風の影響を受けやすくなっている競艇場が存在します。
逆に、年間を通しても風の影響を受けにくく、予想の際に風の影響をほぼ考慮しなくてよい競艇場も存在します。
風の影響を受けやすい競艇場で予想する際のポイントも紹介していきますので、順を追って詳しく見ていきましょう。
桐生競艇場
桐生競艇場では、『赤城おろし』と呼ばれる強風が有名です。
赤城おろしは、群馬県の中央部から東南部において冬場に北から吹く、冷たく乾燥した強風です。
桐生競艇場では、これが追い風となり水面に影響が出ます。
冬の桐生競艇場では特に、赤城おろしに慣れている地元の選手が有利になってきます。
桐生競艇場では、もともとインコースが弱い傾向があり、赤城おろしが吹いている時期はその傾向がより顕著に現れます。
赤城おろしが吹いていて、地元選手が外枠にいる場合は狙い目と言えるでしょう。
浜名湖競艇場
浜名湖競艇場は、立地条件から風の影響を非常に受けやすい水面とされています。
さらに、浜名湖競艇場では季節によって風向きが変わるので、季節も予想に取り入れることがポイントです。
春には向かい風が吹き、1コースの勝率が落ち込む傾向になるので、この時期はアウトコースのまくりを中心に予想を立てることをオススメします。
逆に冬は強い追い風が吹くので、それによって1コースの勝率が5割を超えてきます。
浜名湖競艇場は、季節によって予想の仕方ががらりと変わるのが特徴なので、季節毎の風向きを把握し、常に風の情報に注意しておきましょう。
津競艇場
津競艇場も、季節によってがらりと風向きが変わる競艇場として知られています。
津競艇場は立地条件から、風の通り道となっていて風の影響を受けやすいと言われています。
夏には南からの季節風が吹き、追い風となるので2コースの艇にも注目しておきましょう。
また、冬には鈴鹿山脈から『鈴鹿おろし』と呼ばれる吹きおろしの風が吹き、これが向かい風となるので、まくりが決まりやすい傾向にあります。
津競艇場は、年間を通して強風の日が多く、風速3mの日は全体の5割にもなります。風速5m以上の日も少なくはなく、安定板の装着も稀に見られます。
そのため、津競艇場では風によって荒れたレースが起こりやすいので、風の情報に注意しておくことがオススメです。
まとめ
今回当記事では、競艇における風の影響について詳しく紹介してきました。
レース直前の風の情報を公式サイトから確認する方法は、PCやスマホから簡単に確認できるのでしっかりと覚えておきましょう。
風がレースに与える影響や、風の影響を受けやすい競艇場でのポイントなど、予想する際にはぜひ、参考にしてみてくださいね。
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